スコラ 坂本龍一 音楽の学校 20世紀の音楽編第2回

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20世紀の音楽。今回はストラヴィンスキーバルトークでした。最後にラヴェルも出てきますが、基本的に脱西欧で規範をロシアや東欧、そしてアメリカに求めていった過程を辿った内容でした。

ほとんどクラッシックを聴かないので馴染みがないですが、バルトーク関連の民族音楽のアプローチが変拍子の元となった話が唯一引っかかりました。ジャズの起源のような感覚がありますし、ワークショップで聴こえる音も民謡をベースにしたピアノ曲は、特に青森なんかは矢野顕子に通じるものがある。西欧が非西欧を取り込んでピアノで表現するとああした音楽になるのは必然なんだなあ、と改めて感服しました。

戦争というのは社会に与える影響が本当に大きくて、枠組みが変わってしまう。そこで文化が混じっていって多様性が生まれるんですね。破壊と創造の歴史といっても過言ではないですが、背景を知らないと単なる複雑な音楽として耳を通り過ぎてしまう。歴史を振り返って解説する試みにはそうした社会と音楽の関連性、接点を眺めていくことで理解度を深めることを可能にするんだなあ。

当たり前かもしれませんがそんなことを感じた30分でした。次回でシーズン4もおしまい。最後に現代音楽が来そうなので、どう料理するか楽しみです。