ジェイムス・テイラー『October Road』

f:id:tyunne:20181102184006j:plain

JTはずっと聴こうと思っていてなかなか手が出なかったアーティストですが、しばらく前のEveryday Musicで本作のタイトル曲がかかって「やはり行かねば」と思っていた矢先に中古屋で見つけたのが02年リリースのこの作品です。聴いた印象はやはりバッチリ。ジョニ・ミッチェルに近いですね。実はちゃんと聴くのはかなり久しぶり。『One Man Dog』だけ何故か持っています。

そもそもがライ・クーダーキャロル・キングを聴いている訳ですから、JTにも手が伸びそうなもんなんですが、何となくSSW然としていて退屈だったらどうしようと思って躊躇していた。でもこの優しい歌声と確かなバッキングで奏でられる音は今のスピード感を緩めてくれる絶好の時間を提供してくれるアイテムです。とにかくα波が出まくっていて、聴いていると別荘地にいるようなゆったりした時間感覚になります。

ドラムはスティーヴ・ガッド、タイトル曲にはライ・クーダーも参加ということで鉄壁の布陣であくまで柔らかく音を紡いで行く。大量にある過去作品も少しずつ集めて行こうかなと思わせるだけの魅力を備えた人ですね。