ジェイムス・テイラー『Sweet Baby James』

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細野晴臣曰く「いや、僕はJTといえば『スウィート~』が1枚あればいいんだ」。

ジェームス・テイラーの70年リリースの2nd。1stがアップルから出ていますが、実質的にはこちらがデビュー・アルバムとなります。遅ればせながらやっと聴くことが出来ました。ここでのJTのギターや唱法が後のはっぴいえんどHOSONO HOUSEに影響を与えた、ということでずっと聴かねばと思っていたアルバムです。収録時間はたったの31分。そこに何とも言えない優しさが内包されています。

音を聴くとなるほど『風をあつめて』以降の細野さんの色合いが濃厚で、同じ低い声のお手本として機能していたことがよく分かる。大ヒット曲の『Fire And Rain』はひょっとしたら耳にしたことがあるかもしれないと思っていましたが、知りませんでした。そんなもんですね。

先日聴いた『October Road』と並べて聴いても左程差を感じない程の質感で、その間に30年以上の時間が横たわっていることが信じられません。ギターが超絶的にうまいとのことですが、自分はほんの少ししか弾けないのでその凄さが分からない。細野さんによればここの音が小坂忠の『ありがとう』に繋がっているとのこと。楽器が同じなんですね。そう思って聴いてみると、70年代初頭のすべての音楽の源流がここにある。その割には派手さのない作品です。聴き込む価値がありそうですね。