トッド・ラングレン『At The BBC 1972-1982』DVD

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最後は映像集です。75年の映像は先日聴いた「Real Man」と「The Seven Rays」の映像版。動いているジョン・シーグラーを初めて観ました。コーラス2名を除けばほんとに4人であれだけの音を奏でているというのは驚きです。映像も綺麗で満喫しました。もっとボリュームがあると良かったなあ。

77年の映像は『RA』期のもの。ステージにスフィンクスがある奴ですね。「Glass Guitar」1曲のみですが、トッドのソロパートではギターを弾きながら細い階段を上っていって最後はてっぺんで大きく足を開いて弾きまくるというアクロバットなもの。これは観ているだけでも危ない。足を踏み外したら怪我しますよ。こんな危険な体勢であれだけギターを弾きまくっていたんだと思うと感心してしまいます。命綱もないんじゃないかなあ。凄い時代です。

最後は82年のソロステージ。これは味があっていい。初めて観た来日コンサートを思い出します。ギターとピアノをとっかえひっかえ演奏してくれますが、ピアノで歌う「Compassion」は初めて観ました。これは美しい。基本的にテープでの伴奏は一切無しでストイックにステージが進むところも好感が持てます。間に「Time Heals」のPVを入れたりはしますが、後は弾き語り。歌もうまいし言うことなしですね。

全体を通して良心的な発掘だと思います。トッドへの愛情溢れるスタッフが周囲についているんでしょう。素晴らしいことだと思います。