ブライアン・ウィルソン『No Pier Pressure』

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ブライアン・ウィルソンの新作が出ました。一言でいうと「素晴らしい」となってしまうのですが、これは元々は復活したビーチ・ボーイズの次作として用意されていたものが、結果的に活動の継続が叶わずに本作へと繋がっていったことと無関係ではないでしょう。

その後、ジェフ・ベックとの共作、という話もあったようですが、最終的にこの形になってよかったのではないかと思います。

第一印象は「綺麗な曲が多い」ということ。ブライアン・ウィルソンの場合、美しい曲と元気な曲が同居していて、勿論本作にも元気な曲はあるんですが、それ以上に美しさの方が上回っています。

ボリューム的にもボーナストラックを入れて18曲。しかも旧メンバーを含めた様々なゲストを招いて、かつそれが若手が多いという構成。昨日のライラック・タイムもそうでしたが、ブライアン・ウィルソンも現在はとても幸せな時間を過ごしているのではないか。その幸せが音に滲み出て来ているように感じます。