キンクス『Low Budget』

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なるほど。。ここまでいっちゃうとなあ。

アリスタ期3枚目の79年作。全米で大ヒットしたアルバムだそうですが、ここにいるキンクスに憂いはなく、軽めのハードロックという趣。とにかく短期間で分かりやすく最小ユニットで作ったライブ向き作品、こういう時期がキンクスにもあったというひとつの記録のようなものだと思います。悪くはないですが耳を通り過ぎていってしまいますね。ほぼ予想通り。これだったらストーンズを聴けばいい。

アメリカってつまんないなあ、と思うのは国土と人口が大き過ぎて雑な感じが漂うところなんですね。ビジネスとしては見過ごせないものの、実際には多様性があり過ぎてピントが絞れない。実体がない感じがするんです。スケールの大きさに最初は圧倒されるんですが、皆自分のルーツに最後は戻っていく。落ち着かないですし食べ物もまずい。国民は皆太っている、ということで短期間滞在で解放感を味わうくらいが関の山、という感じがします。住めばまた違うんでしょうが。

そこでヒットしたということは圧倒的に分かりやすくて大衆的、ということなんじゃないかと。支持する人達が好きになれない。そんなことだと思います。実際キンクスもしばらくしたら英国に回帰していきます。