北園みなみ『LUMIERE』

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既に天才の名を欲しいままにしつつある北園みなみの2ndミニアルバム。ポストキリンジとしては他にシンリズムなんかも出て来ていますが、この人の場合はキリンジというより冨田恵一の方がしっくり来るような気がします。

宅録から本格派へ、顔を一切見せずに地方でコツコツと制作に励む、といった不思議なスタンスでレコーディングアーティストとしての道を歩み始めているような印象ですが、完成度は1st同様に恐ろしく高い。以前どこかのコメントで音楽的な偏差値が他と違い過ぎる、といったものを見かけましたが、確かにもはやアマチュアのレベルをとうに越えていて、ベテランの域に達している感覚をおぼえます。これからが楽しみですが、一体どういった道を歩んでいくんでしょうか。

前面に出るよりむしろ他のアーティストのプロデュースやアレンジに真価を発揮するようなタイプの音楽性のようにも思えます。だとするとそれはそれで冨田ラボのような形になっていきますが、あの時はフロントにキリンジがいた。今回は自作自演ですので、その点では少し異なります。ヴァン・ダイク・パークスもフロントにブライアン・ウィルソンがいたので、案外とタッグを組むメジャーアーティストを見つけることが活動安定化のための近道のようにも感じます。今後が楽しみですね。