KIRINJI『真夏のサーガ』

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ピアノの存在感が大きいな。

新生キリンジの始動第2弾はシングルから。従来からキリンジのシングルはライブを沢山入れて豪華な仕様でしたが、今回も4曲のライブに新曲2曲。しかもテーマは夏、ということで『夏の光』の頃を思い出しますが、何といってもコトリンゴ加入によるピアノの響きが全体的に大きいと感じました。元々コトリンゴは放っておくと永遠に弾き続けて坂本龍一が止めに入るくらいでしたので、今回もバックで流麗なフレーズを弾きまくっています。それが新生バンドの一種の特徴になっている。

聴いた印象はとても爽やかで、堀込高樹の志向が王道路線に入っていることを感じさせますが、やはりプレーヤー気質のメンバーが活躍しているところが大きい。『11』では更に各メンバーのボーカルの魅力を引き出すことに成功していましたが、とりあえず今回はフロントにリーダーが立って、バックをメンバーが支える形。カップリングはインストですので、益々器楽感が増しますが、今後の展開は未だ読めない。但し、爽やかな王道路線であることだけはヒントになるでしょう。

楽しみなバンドになって来たと思います。