スクイーズ『East Side Story』

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81年リリースのスクイーズ4作目。プロデュースはエルヴィス・コステロデイヴ・エドモンズです。加えてニック・ロウポール・マッカートニーにも依頼して2枚組にするという計画もあったそうで、この面子からしてもおおよそ検討がつきそうな内容。かと思いきや、意外と聴いた感触は地味だったりもします。

何といってもジュールス・ホランドに代わって加入したポール・キャラックがボーカルもとる「Tempted」が素晴らしい出来で、部分部分でキラリと輝く楽曲が入っています。演奏も安定していてそれなりの疾走感もありますが、ちょっと落ち着き過ぎのきらいも。

コステロのプロデュースということである程度の安定感と疾走感を期待すると多少肩透かしを喰らうかもしれません。本人達はとても出来に満足している充実作と捉えているようで、その感覚は何となく理解できる。中期の佳作だと思います。