U2『Joshua Tree』

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U2は『War』だけ聴いていれば充分と思っていましたが、ふとしたきっかけで「Where The Streets Have No Name」を思い起こすことがあり、Apple Musicで聴いてみました。そこそこ良かったので今回中古で入手した次第です。

前作収録の「Pride」や本作収録の「With or Without You」等、当時説教臭くなったU2には背を向けていたし、聴いたところで予想通りの感触しか得られないと思っていました。スティーヴ・リリイホワイトのエッジの立った音とブライアン・イーノのホワッとした音の差にも違和感を感じていたので半ば周到に聴くのを避けて来たんですが、やはりジ・エッジのストロークには説得力があるし、どうも自分は英国の音楽への愛着が強いということに今更ながら気付いた、ということも聴き返す一因になっています。

冒頭3曲でおしまいかと思っていましたが後半の「In God's Country」あたりもいいですね。没頭は出来ませんが、鳴っていて気持ちのいい音楽にはなっています。その強いメッセージ性に反応するのが筋かもしれませんが、だとするならこんなに売れていないでしょう。あくまで音楽は音楽。伝わるものは歌詞だけではありません。音像含めたトータルな雰囲気が決定的だと思います。