ラズベリーズ『Side 3』

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プリンスの訃報に胸を痛めつつ、気をとり直して最近再発されているラズベリーズの73年リリース3作目を聴きましょう。

こちらもApple Musicで充分予習をしてから聴いているので凡その雰囲気は理解した上で手にとりました。ラズベリーズはベスト盤だけは持っていて実のところ左程食指が動いてこなかったバンドだったんですが、今回の再発によって旧譜が市場に出回っていることから入手のチャンス、ということで聴いてみることにしました。

この3作目は前2作と比べてハードな色合いが強い、かつグループの最高傑作との呼び声も高い、ということだったんですが、雰囲気は要するにバッドフィンガー乗り。ほとんど見分けがつかないようなテイストの曲もあります。悪くはないですね。

新春放談での所有レコード数に関するトークの下りで、山下達郎萩原健太に向かって「私は萩原さんみたいにバッドフィンガーとかラズベリーズとかスウィートとか聴かないですもん」と感心していた箇所がありましたが、要はそういうこと。ビートルズフォロワーとして優秀な音楽。それが聴いた第一印象ですね。ここが頂点だとすると他はどうなんだろう。トッド・ラングレンの元ネタ曲が入っているアルバムは1stだったかな。いずれにしろ聴いてみる価値はあるってもんです。