モンキーズ『Good Times』

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モンキーズ結成50周年を記念して20年ぶりにリリースされた新作。気の遠くなるような時間軸ですが、不思議と年月を感じさせない若々しい作品に仕上がっています。勿論購入のきっかけはアンディ・パートリッジの提供作品です。

日本盤はボーナストラックでアンディ作品が1曲追加されていますが、やはり本編の「You Bring The Summer」でしょう。甘いメロディーは一時期のバブルガムアルバム制作時の頃に近い手触りです。秀逸なのはエンディングで、まるでビーチボーイズのような別リフの繰り返し。最後まで気を抜けません。アンディ自身もモンキーズに楽曲提供するのを非常に喜んでいて、愛情がひしひしと伝わってきます。

ところがそれだけではなく、全体的にとても質の良かった作品でした。冒頭のニルソンとの共作「Good Tomes」も無骨でカッコいいし、「Our Own World」も非常によろしい。ノエル・ギャラガーポール・ウェラーが提供した「Birth of An Accidental Hipster」も現役感が出ていてカッコいい出来です。

キャロル・キングの「Wasn't Born To Follow」は唯一聴いたことのある曲でした。シティのアルバムの2曲目ですね。正規盤ラストの「I Was There」はサージェント・ペパーズのような仕上がりです。

といった感じで非常に豪華でかつ時空を超えた良質なポップアルバムという印象です。これはモンキーズのファンは幸せだな。