先日ニューシングルがリリースされたスカートこと澤部渡のサードアルバムは本人曰くスカートとしてやりたかったことをかなりの割合でやり切ってしまったようなアルバムだということだったので、やはりこれは手にとるしかないと思って聴いてみました。
で、どうだったかというと、とても良かった。でもまだ未完成かな。ボーカルの裏返る声に年季が足りない。但し、メロディは秀逸だしかつての焦燥は抜け切って吹っ切れた余裕がリズムの速度に出ているような気がします。これがカクバリズムの力でしょう。
曲が短いのも魅力的です。2分台の曲が多いなんていうのも今時からするとちょっと驚きですが、凝縮されているんだと思う。左程短く感じないという点ではビートルズの初期作品にも近い感触です。よく出来ている。ここで一皮むけた後が楽しみ。繰り返しますがボーカル、声にポイントがあるような気がしてなりません。