スカート『静かな夜がいい』

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ジョージ・マイケルが53歳という若さで亡くなりました。今年はデヴィッド・ボウイ、プリンスと信じられないような訃報が続きましたが、80年代の象徴だった人まで鬼籍の対象になっていくことを見せつけられる気がして、自分が歳をとったことを感じざるを得ないですし、いつかは皆終りが来ることを改めて認識することに。

ということで、新生代のスカートのニューシングルですが、なかなかに充実作でした。先日聴いた『CALL』と基本的には印象は変わりませんが、ご本人としてはカーネーションの「Edo River」やサニーデイ・サービスの「スロウライダー」のようなワンコードで終始一貫続くようなこれまでにない新機軸を目指したとのこと。

手触りがいいのは『CALL』から変わらぬ質感。付属のライブでは猫背で最後まで顔を上げないカメラ=万年筆の佐藤優介の異常さがまずは目をひくものの、全般的にはこちらも好調で、星野源とはまた違ったメジャー感、といっても裏方としてのメジャー、つまりはスピッツに口笛で参加する程度のメジャー感、とはいえそれが正しいと思われる立ち位置みたいなものを感じます。

もう一皮むける必要はあるものの、充分期待の新星です。