フランク・ザッパ『Road Tapes Venue #3』

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『Road Tapes』シリーズの第3弾が出ているとは知りませんでした。Amazonからレコメンドが来て初めて気付き、思惑通り1clicした次第です。

70年の録音ということで、フロ&エディ参加時のメンバー初期となります。ジョージ・デュークエイズリー・ダンバーにイアン・アンダーウッドやジェフ・シモンズも同居していて、過渡期とはいえ豪華なメンバー構成です。この辺りの布陣で『チャンガの復讐』あたりが制作されたことになる。実際、収録曲の一部の断片が登場したりもします。そして『フィルモア・イースト』に至るにはもう少し時間がかかるという時期にあたります。

録音状態はまちまちですが、どうも複数のソースをまとめたと思しき痕跡が見て取れます。しかしながら概ね好調で、聴き辛さはありません。収録曲は初期のフロ&エディ期ということもあり、マザーズ・オブ・インベンションの初期楽曲の再演を多く含む構成となっています。まだ後期のあの絶妙な掛け合いは登場していない。それは71年まで待たねばなりません。

それにしたって70分と75分の2枚組ですよ。濃いですね。