スネークマンショー『海賊盤』

f:id:tyunne:20181105195811j:plain

いつ聴いても面白いなあ。スネークマンショーの『海賊盤』は当時カセットのみでリリースされて、本当に何度聴いたか分かりませんが、何といっても当時は中学生。YMOから始まってこうしたサブカルチャーについても子供の耳に確実に情報は届いていた。今と違っておおらかな時代ですので、こんな内容も許されていたんでしょうが、それにしても不謹慎ですね。面白い人達だなあ。一体ネタは誰が考えていたんでしょうか。

CD化されてからは耳にすることがずっとありませんでしたが、今回中古で入手しました。本当にいつ聴いても面白いです。やはりSETとは違ってブラックの切れ味が凄まじいですが、ラジオとはいえ本当によくこんな内容が平気でオンエアされていたなあと思わざるを得ません。実際一時期アーカイヴものでリリースされた作品は発禁になったりもしてますが。

笑いというものが音楽との距離が近いというのは、きっと端的に「芸能」として一緒にされる機会が多いからなんだろうと思いますが、それにしたって自らの作品に大胆に導入してしまうYMOのアプローチというのは特殊だったと思います。こうした脇道も含めて当時の文化的インパクトは形成されている。それはロックンロールの精神だったりもすると思います。根底の価値観をこれで定められてしまうんですね。

モンティ・パイソンなんかもそうですし、基本的にユーモアというものは不可欠の要素でかつクリエイティブであるということを再認識させてくれるツールだと思います。