細野晴臣&ビル・ラズウェル『Interpieces Organization』

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この作品は96年リリース。最早完全に細野晴臣に興味を失っていた時期で、直前に出た『ナーガ』もほとんど聴かずに売ってしまった程です。それ位アンビエントは敷居が高かった。自分の生活には不必要だったんですね。

しかし、そこから20年経って思うのは、既にまったく音楽における技術の進歩はなされていないということ。この作品が今リリースされたといっても何の不思議もない音色です。

95年初頭の細野晴臣のインタビューで、これからはインディーで数多くの作品をリリースしていきたい、といった趣旨の発言がなされていますが、実際に95年、96年といった年はこうした多くの作品がリリースされました。そのほとんどはリアルタイムで聴けていませんが、追々こうして振り返っていきたいと思っています。まさにミッシング・リンク。しかしやっぱり退屈だなあ。

ラストの細野晴臣単独作「Bush」だけは、当時の流行りを細野晴臣が再解釈したような展開が垣間見えて多少は興味をそそられます。