Yellow Magic Orchestra『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』

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初期YMOを代表する一枚。リリースは79年ですので、まだ80年代に突入していないというのが意外なところです。ディケイドの前兆は前年に起こる。従って今後も2019年が大事になる訳ですね。

全般的に坂本龍一色が爆発してきていますが、あくまで当時のディスコ文化の文脈に則った楽曲提示ですので曲も短くて分かりやすい。中でも「Behind The Mask」についてはコードの付け方がギター寄りだったという構造も相俟って各国のミュージシャンから注目を浴びることになります。

Technopolis」から始まって「Rydeen」にとどめを刺すメジャー路線はこの後大きな人気を獲得する引き金となりました。実際は「Rydeen」なんかも裏メロやコード感が美しい曲で、旋律を差し置いてそこばかりに耳がいったりもします。「Castalia」の美しさに気付いたのも大分後になってからのことです。

たった32分という意外な程収録時間の短い作品です。