先日聴いた『LOVE, PEACE & TRANCE』の後にリリースされているゲーム音源のリミックス集。95年はこうしたイレギュラーな作品が数多く続いたので、益々興味を失っていきました。テーマはワイルド・アンビエント。何だかよく分かりませんね。
音は淡々としていますがリズミカルで、聴き流してチルアウトといったものではありません。リミックスする側の個性も出ているんでしょうが、左程気にならない、というか気にしません。総体として楽しめるかどうか、身を浴す気があるか、といったところです。
この調子でおよそ2年間の活動が続き、恐らくはスウィング・スローあたりから復活してきたのではないかと思われます。ご本人にとって90年代はとても重要な時期、とのことでしたが、それはこうした瞑想のような活動を通して得たものが精神性としてとても意義深いものだったのだろうと推測します。そこから俗世へ上がってきた時に見えた風景はきっと今までとは違って見えたのでしょう。約20年前だから40代後半、今の自分の年齢と近い。そう考えると意外と分かりやすく感じます。
