YMO『増殖』

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発売当時はとてもびっくりしました。YMOを覚えたての身にとって、謎の集団スネークマンショーと交互に現れる形式の作品という構成も驚きですし、10インチの変則的なレコードサイズ、そして強烈なジャケットという刺激の3連発でした。子供の耳には刺激が強過ぎる。しかしそれが我々の世代の中二病としてその後もずっと影響を与え続けることになろうとは。

音楽的にはここでプレーヤー気質を出してきたな、という感じがして、実際に細野晴臣もベースを弾いているし、「Tightn Up」のカバーなんかも披露されています。「Maitiplies」なんかはスカなので、最早テクノポップなのか、と後から思えば不自然さも感じてしまう。

作品の形式も含めて、「売れる」ということはやりたいことが何でも出来るようになることを意味する。それを体現してしまった作品であるとも言えます。元々は『パブリック・プレッシャー』の続編を作ってくれとのオーダーだったそうですので、全く違った作品にしてしまったのが凄いし、この後『BGM』に行くというのも凄いと思います。