続いて『Beat』の方は多少新規ものが少なめ。こちらも残念ながら5.1chは味わえませんので特典映像とボーナストラックのみ楽しみました。
ライブ映像には「Waiting Man」が収録されているんですが、この曲はやはり映像で観た方が楽しさが倍増しますね。楽曲自体は比較的シンプルなものですが、ライブとなると各メンバー、特にエイドリアン・ブリューが楽器を様々に変えて演奏する、前へ出たり後ろへ下がったり。ビル・ブルフォードと一緒に向かい合ってドラムを叩いたり、と非常に多彩な表情を見せます。それをロバート・フリップが愛おしそうに見守っている。実際どうだったかは分かりませんが。
この『Beat』と次の『Three Of A Perfect Pair』はレコード会社との契約に基づく消化試合のような位置づけだったので、内容的に軽めになるのは仕方ないとしても、やってるメンバー達にとってはパフォーマンスを最大化すべく演奏していたでしょうから、何ともやり切れないものだったんでしょう。そのストレスは大変なものだったのではないでしょうか。古株リスナーからの目もありますし。ファンの幻想が肥大化したバンドというのは運営が大変ですね。