高田漣が細野晴臣、ティン・パン・アレイ系の継承者だとしたら、スカートはムーンライダーズ、カーネーション系の正統な継承者であるように思います。先週発売されたメジャーからは初となる新作はとても抜けの良い爽快な作品に仕上がっていて、とても頼もしい限りです。
スカート＝澤部渡の場合、若干しゃくりあげ気味のボーカルに少しだけ難があるかと思っていましたが、楽曲がシンプルに力強くなるに従って歌い方にも余裕が出てきて、作品毎にどんどん良くなっているように感じます。
前作『CALL』であらかたやりたいことはやりつくしてしまった、とのことでしたが、それでもこの新作での突き抜けっぷりは凄いし、自信たっぷりながらも謙虚な姿勢にもとても好感が持てます。どんどんメジャーになって欲しいですね。この勢いは果たしていつまで続くのでしょうか。プロモーションも一生懸命にやっているようですので、売上結果に左右されるんだろうなあ。それでも今後の展開が楽しみでなりません。
