高野寛『AWAKENING』

f:id:tyunne:20181109205123j:plain

一時期、手元の資金が底をついた際に手持ちのCDの中で左程聴かないタイトルを大量に売ってしまったことがあって、恐らくはこの作品もその中に入っていたものと推測されます。しばらく前に久々に聴こうと大分探したんですが見つからず、何故なのかをずっと考えていましたが、多分この時期のギラギラした感じが気に入らなかったんだろうと思います。

91年リリースのトッド・ラングレンプロデュース作。トッドのプロデュースは前作に続いてのことでしたが、正直シングルとなった「ベステン・ダンク」や「目覚めの三月」があれば充分、という聴こえ方で、アルバム全体としてはちょっと物足りない。それが一度売ってしまった理由かもしれないな。失礼なことをしました。今回まとめてこの時期のタイトルを聴き直すことにしましたが、若干の稚拙さは残るものの、懐かしい感じはなく、現役感もある音が鳴っていると思います。

先に触れた「ベステン・ダンク」「目覚めの三月」、そして「エーテル・ダンス」の前にインストを配していることからも、シングル中心のアルバム構成になっていることがよく分かります。それはちょっと。。という感じですが、仕方ないですね。