高野寛『Rain or Shine』

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2作飛んで96年リリースの作品。存在すら知りませんでしたが、予想通り内省モードでした。恐らくこんな感じだと思っていたんだ。

前作の『Sorrow and Smile』はなかなかの意欲作だったと思いますし、これで再度浮上しても良かった。実際多少話題になったような記憶もあるんですが、その後さっぱりというのはいったい何故か。きっと何らかの迷いがあったんだろうと推測します。一体どこに行けばよいのか。その指針もないし先も見えない。しかし自分には過去の栄光もある。求められる偶像に抗う気持ちとそれを打破するパワーの不在。そんなことが渦巻いていたんじゃないかなあ。邪推ですが。

そんな時期は淡々と活動するしかない。自分にできることを一つ一つ重ねていく。それを否定することは誰にも出来ないし、その必要もない。そんな独白が音として残されていないかな。そう思っていたんですが、きっとそれは当たってるんじゃないかと感じています。そしてそれは20年以上前の出来事。時の流れの早さにびっくりします。