例えば同じナンセンスでも水曜日のカンパネラ等とは雲泥の差があって、恐ろしささえ感じさせる。そんな境地に始めから達している坂本慎太郎の3rd。既に発売から1年以上経過しましたが、聴くのが恐ろしくてここまで避けていました。
リードトラックのタイトル曲は映像で観ていて、やはり想像通りの恐ろしさ、気持ち悪さを感じていました。
避けていた理由は父の死が原因で、こういった死臭のする音楽は聴くに絶えなかった。それが抵抗無くなってきたということは喪の仕事が進んできたということでしょう。
最早定番となりつつあるシンプルで捉えどころのない異世界の音楽はここでもマイペースで何事もなかったように進んでいて、これからも響き続ける。そういった意味で少しマンネリすら感じてしまうクオリティの高さでした。