高橋幸宏『Fate of Gold』

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95年という年は自分が福島にいた最終年度で、結婚直前の時期にあたります。この時期にこんなに落ち着いた、達観した作品をリアリティを持って味わうことは恐らくできなかったし、まずもってその価値が理解できなかったでしょう。それは仕方のないこと。でも今は違います。

8曲目の「海辺の荘」の作詞は鈴木慶一ですが、およそ四半世紀前にこの達観はどうでしょう。当時鈴木慶一は一体いくつなんだろう。40歳そこそこくらいだとしたら大分老成していますね。

音もオーソドックスだし、歌詞の世界も落ち着いたAORのような音楽。これは若者には理解できないわなあ。自分もそうでしたし。