バッドフィンガーの一連のアップルものは再発CDの音が小さくて、何となく聴いていて迫力がないので耳が遠のいていました。2010年に一連のアップル・レコードの作品がリマスターで再発され、その際はスルーしていたんですが、どうせならボックスを、ということで中古で探し当てたのが今回聴き始める一連の作品です。
まずはバッドフィンガーからですが、この1stを最初に聴いたのは大学生の頃です。当時、アナログで手にしましたが、何と言ってもジャケットですね。内容の方はどこか牧歌的であまり好きになれませんでしたが、今聴くとやはり初々しくて、聴いていて何とも言えない幸福感が溢れて来ます。バッドフィンガーは次作の『No Dice』から傑作の『Straight Up』というのが定番ですが、この1stが結果的にこのリマスター盤でも真っ先に売り切れてしまうのは何らかの理由があるのでしょう。
音の方はさほどの音圧もなく、こちらも09年のビートルズのリマスター以降の傾向を踏まえている感じがします。2nd以降がどのくらい改善しているかを少し楽しみにしてみようと思います。
