メリー・ホプキン『Post Card』

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アップルの歌姫、とのことですが、冒頭の「悲しき天使」は元々ロシア民謡で、かつ発売当時大ヒットしたそうなので聴いたことはある、という感じの印象のポール・マッカートニー全面プロデュースの1st。

何となく感覚的には大滝詠一がプロデュースしたシリア・ポールの『夢で逢えたら』を想起しました。また、ドノヴァンやバーズのカバーがあったりするので、フォークシンガーが本業、なんだけどもアップル的にはアイドル扱い、みたいな位置づけの作品なんだろうとも。

しかし後々トニー・ヴィスコンティと結婚するなんてのは凄い話だし、設立当初のアップル・レコードに電話するようにツイッギーが促して、電話をとったのがポールだった、みたいな話はまるでお伽話のようです。

リリースは69年ですので、自分はまだ1歳ですね。そう考えると物凄く古い感じがしますが、聴いた感触はそんなに古めかしくはなくて、綺麗なフォーク歌手、といった趣のアルバムです。初期ジョニ・ミッチェルとでもいいましょうか。