アップルがそうはいっても偉いなあと思うのは、こうしたアーティストをきっちり輩出していることだと思うんです。ジャッキー・ロマックスは青山陽一のツイートを見て2ndと3rdを既に入手済みでしたが、この1stは初めて聴きました。そしてそれがアップルから出ていたことは知っていたんですが、全面ジョージ・ハリスンプロデュースで、想像以上に渋くていい音でした。
他にもジェームス・テイラーやビリー・プレストン、そしてバッドフィンガーな訳ですね。アップルといえばビートルズとバッドフィンガー、というイメージしかなかったので、こうした渋いアーティストの音が聴けるというのは非常にありがたい。
ただ、このジャッキー・ロマックスもジェームス・テイラーも1作だけでアップルを去っていくので、マネジメントに問題があったことはおそらく明らか。何なんでしょう。お金を湯水のように使ったり、取り巻きがうようよしていたりと気持ち悪い状況だったんでしょう。音楽的な目的で集まったはずなのに、ビジネス面ではそうではなかった。お金の怖さだと思います。
でもこのアルバムは良いアルバムです。少し渋すぎの感もなくはないですが。