高橋幸宏『Time And Place』

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先日90年代の高橋幸宏を聴き返しましたが、こちらは83年リリースのライブ盤。アナログでは持っていましたが、CD再発の際にはスルーしていました。何度か中古で見かけた際にもつい手が伸びずにいて、今回やっと入手した次第です。改めて聴くとやはり色々と発見がありますね。

まず、「Drip Dry Eyes」のイントロのドラムパターンは『BGM』の「Ballet」と同じだったということ。それから、90年代に続く甘い日本語ポップス、という特徴的な側面は『Once A Fool』からかと思っていましたが、その予兆は『薔薇色の明日』にもあって、もっといえば『ニウロマンティック』あたりからも萌芽があった、というより活動を通して一貫した要素だったということ。ついYMO期とそれ以後の心痛系周辺で分けてしまいがちですが、当たり前のように人格は同一な訳で、その流れにやっと気づいたというお話です。

最後に入っているスタジオ録音の「Happiness Is Happening」はビートニクスのシングル曲「River In The Ocean」みたいですね。