クラフトワーク『3-D Catalogue』disc 5『Computer World』

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この作品が発売された81年という年はYMOが『BGM』と『テクノデリック』を出した年でもあって、まさにテクノポップ全盛期。昨日、YMOの40周年記念ベストアルバムの発売が告知解禁となりましたが、その内容もテイ・トウワ監修による中期中心の選曲内容でした。そのくらい81年という年は重要な年で、ここにYMO関連のリリースも集中しています。ワーカホリック状態だったんですね。

一方、クラフトワークの方は基本に忠実なドテクノポップを奏でていて、既にこの時点で伝説化していました。当時は確か本作もレンタルレコードで聴いたような記憶がありますが、もうプリミティヴ過ぎて、若干引いていたような感じもあります。「Numbers」の「イチ、ニ、サン、シ」というフレーズは坂本龍一サウンドストリートでよく耳にしましたし、「電卓」も日本語バージョンがあったので馴染みも深い。

そんな中、本作の収録時間はたったの25分。全般的にこのボックスの1枚ごとの収録時間は30分前後と短めですが、曲順も異なってかつオリジナルに忠実ではないという意味で、全曲再現とは若干趣を異にしたライブだったんじゃないかと推測されます。