フランク・ザッパ『The Crux of The Biscuit』

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74年リリースの作品『アポストロフィ』のオーディオ・ドキュメンタリー盤。何と言ってもジャック・ブルースジム・ゴードンとのセッションがフル収録されている点が見逃せません。

オリジナル作品自体もビルボード・チャート・インするなどヒットした作品でもありますが、内容的にもROXY一歩手前ということで絶好調。70年代前半の脂の乗り切った演奏が随所に聴かれる内容となっています。

勿論アウトテイクも多く含む内容なので素人向きではないですが、それでもこの時期の演奏はやはり純度は高いし、聴いていて自然と滲み出すグルーヴが聴くものを飽きさせません。

ザッパ本人によるオリジナルのリマスター版がミックス的にアナログの頃と違って若干各音が抑え気味だったため、ここで聴ける荒々しいラフミックスが耳にスッと入ってくる部分もあります。まあ、アナログを聴けばいいだけなんですが・・。

『レザー』に入っている「Down In De Dew」もドラムはジム・ゴードンでしたので、やはりこの時のセッション音源だったのかと認識を新たにしました。より演奏面に寄った作品群の原型が味わえるタイトルということになるでしょうか。