フランク・ザッパ『Berlin 1978』disc 2

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おぼろげながら分かってきたのは、このドイツ、ベルリンでのライブ音源とロンドンでの音源が『シーク・ヤブーティ』の元になっている、という点です。

実際には『ザッパ・イン・ニューヨーク』や『スタジオ・タン』『スリープ・ダート』『オーケストラル・フェイバリッツ』といった一連の作品が『レザー』の断片なわけで、ここで複数の作品に切り刻まれたことがワーナーとの確執にトドメを刺していた。78年から79年というのはそうした混沌とした時期にあった訳ですが、一方で78年の前半と後半ではバンドのメンバーがガラリと入れ替わっている。こちらが前半、先日聴いたシカゴのライブが後半ということになります。なかなかややこしいですね。

音質の問題は別にして、というより音質がさほどではないのに加えて、若干音が切れる習慣が何度かあったりと、元音源に問題がありそうな形になっている点はやはり残念ですが、それを差し置いても『シーク・ヤブーティ』の頃のライブがどのようなものであったかを知るためにはこうしたフル音源があることがとても大事になります。

『シーク・ヤブーティ』はボーカルものが多い印象ですが、その時期のライブは意外と演奏時間が長いのがよく分かる。その中からボーカルものを抜き出して分かりやすくしたのが『シーク・ヤブーティ』で、実際にそれは功を奏してそこそこ作品はヒットした。それはきっとザッパにとってはビジネス上良い事だったのではないでしょうか。但し、ワーナーと揉めているからそうも言いきれないかな。