Perfume『Future Pop』

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Perfumeの新作が出ました。既に伝統芸能化しつつありますので、トータルパッケージとして安心して楽しめるエンタテインメントになっています。大衆芸能はそうでなくちゃいけない。

かつて細野晴臣YMOについて話していた時に、「最初は匿名性から始まったのに、段々メンバーの顔が見えるようになっていってしまった」といった類の発言をしていましたが、Perfumeもある意味そんな感じなんじゃないでしょうか。最初はオートチューンで誰だかわからない、キャラクター性を排除した声で構成されていた楽曲が、段々と各々の声、個性を尊重するように楽曲が変わってきた。これは意図的かもしれませんが。

新作ではオートチューンも若干復活していたりして、少しだけ原点回帰が見て取れますが、全体的にはエッジを丸めてしっとりと聴かせる雰囲気が漂っています。特典映像がたっぷりですが、ここでも既にこのビジネスが巨大なものになっていることが分かる。映像面では技術の進化と共にアイコンとしてPerfumeが使われてますね。

パッケージビジネスからライブに比重が徐々に移ってきている中で、Perfumeの場合はダンスという武器があった。それをステージングの技術進化に絡めて映像のインパクトを出していく形で常に挑戦し続けている様はとても果敢で新鮮に映ります。