トッド・ラングレン『Liars』

f:id:tyunne:20181117125750j:plain

このアルバムを聴き直したのはライブ映像で本作収録曲の「past」が演奏されていたからです。これはなかなかいい曲だな、と思ってその所在がしばらく分かりませんでした。こんなところに隠れていたとは。その位思い入れのないアルバムですが、経緯としてはレコード会社との契約上出さざるを得なかった作品のようですね。本作と前作『One Long Year』は。

その後のトッド・ラングレンはEDM路線を中心に迷走の真っ最中ですが、最早新作を世に問うといったことに意義を感じていないんじゃないかと思っています。もう充分音楽業界には貢献したし、新たな対象に対して挑戦していく程若くもない。ゆっくりとハワイで余生を過ごせば良いのではないか。そしてお金がなくなったらたまにライブでもして・・というような邪推は御大に失礼ですが、本音のところ音楽家の実状なんてものはそんなもんなんじゃないかと思っています。最近は。

という訳でこの作品にも過剰な深読みは禁物ですが、たまにいい曲が入っていることがあるから注意注意、といったところでしょうか。