イエロー・マジック・オーケストラ『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』

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79年発売のこの2ndでYMOは大きくブレイクすることになりますが、実際に自分が初めてYMOの楽曲を耳にしたのは恐らく旅行先のラジオのチャート番組で聞いた「テクノポリス」だったように思います。オーケストラって何だろう?それでどうしてこんな音なんだろう?と不思議に感じたのが始まり。そこから色々と興味を持って探し始めたのが80年に入ってからなのだろうと思います。

 

当時のYMOの騒がれ方は音楽というより流行、ニュースとしてのもので、海外から逆輸入された異物を扱うメディアの対応は音楽とはかけ離れたものでした。しかし、大半の少年達は音楽そのものに反応した。そしてその背景に文化を見ていたと思います。そうでなければここまでの影響力を後世に残せません。

 

不気味でポップなジャケットがトレードマークとなり、収録楽曲は「テクノポリス」「ライディーン」といったシングル曲を筆頭に急速に日本を侵略していきました。79年の発売ですが、実質のブレイクは80年だったと言ってよいでしょう。

 

肝心の音の方はやはり左程の変化が感じられません。ただ繰り返しますが現代的な音圧と広がりは確保できていて、最新型の音像へのアップデートとして入手することに異議はない。そして実は単純にプラケースであることも機能的にはOKです。紙ジャケはここへ来て取り出しに面倒、という側面が強調されて来ましたので。