こちらの97年リリース作品が一番バランスが取れていて良いとの評判でしたが、期待に違わぬ出来でした。突出したところがないのが他のパワーポップ勢との差のように感じますが、そこはそれ、佳作として捉えれば必要十分の出来。
この温度感というのは何なんでしょう。ずっと微熱が続いている感じ、とでも言いましょうか。低いところで一定して盛り上がっている、というより下がらない感じ。ここに爆発する沸点があれば少し違うんでしょうが、残念ながらそれがない。なのでブレイクしないんでしょうね。勿体無い。
しかしながら、この辺の微熱感というか、抜けきらないんだけどいい、という感覚はバッドフィンガーなんかにもあったし、クラウデッド・ハウスなんかもそんな印象を受けました。従って、やっぱりありなんじゃないかなあ。特にこの作品は後で効いてくる感じがしますね。