フランク・ザッパ『Ship arriving too late to save a drowning witch』

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昨今も順調なリリースが続くザッパのこちらは82年リリース作。80年代のザッパはずっと聴くのを避けてきたので、やっと最近になって発掘していますが、基本どれもとてもいいです。本当にもっと早く聴いておくべきでした。

 

この作品はタイトル曲の「Drowning Witch」が『オン・ステージ』のライブバージョンでとても良かったのと、つい最近レコードコレクターズ に掲載されたある新人女性ミュージシャンのインタビューで言及されていたのが探すきっかけになりました。15分の長丁場の楽曲ですが、ギターソロも入っていい出来です。

 

この頃のバンドにはスティーヴ・ヴァイがいるんですね。これはいいはずだよな。長きに渡るザッパのバンド活動の中で数少ない信頼できるミュージシャンとして名前が挙がることが多いスティーヴ・ヴァイですが、ここでも絶好調。勢いがあります。

 

たった30分強の収録時間に詰め込んだ演奏はノンストップでどんどん進むので、あっという間に聴き終わってしまいました。ボーカル中心の楽曲が増えて80年代は退屈、と思っていた固定観念を次々ひっくり返してくれる高等な作品群。80年代をなめてはいけませんね。