カサンドラ・ウィルソン『New Moon Daughter』

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バラカン・ビートで耳にして以来、ずっと漁っていたカサンドラ・ウィルソンでしたが、お目当のアルバムがなかなか見つからないので、まずはこちらに手を伸ばしました。

 

名盤と言われている作品ですが、初体験の身としてはちょっと全体的にトーンが暗いのが気になりました。ピーター・バラカンも言っていた通り、音が少なめですね。それはとてもいいと思います。

 

何かに似ているな、と思っていたら、ジョニ・ミッチェルでした。特に自作曲に顕著ですが、近年のジョニ・ミッチェルの声質や音作りにイメージが近い。ということはジョニ・ミッチェルはもはやジャズ・ボーカルということなんでしょうか。

 

とても心地よい音ですが、一方で暗くて鋭い音も切り込んでくる。決して弛緩では終わらない緊張感。それでいてストイックな感じがして好印象を持ちました。