XTCのブルーレイと2枚組での再発方式はその後も一向にメジャーになりませんが、常々アンディ・パートリッジが言っているように、沢山の音源をファンに手軽な値段で届けたい、という一心で継続している。これには頭が下がります。2枚目はいつものようにブルーレイにたっぷり音源が入っています。
とはいえ、デュークスの場合はオリジナルと2019年のミックスに5.1ch、それとインストゥルメンタルにデモ音源、という構成で、楽曲的にも目新しいものはありません。その中でデモとインストを聴いてみました。
デモはコリン・ムールディングの音源が結構良かった。XTCのデモ音源はクオリティが高いと言われていますが、特にコリンの場合はアンディと違って音源をあまり世に出していないので新鮮に響く。それに結構作り込みもされていて、別バージョンとしてとても楽しめます。曲が何よりいいんですね、この人の場合は。
インストも左程期待していませんでしたが、特に『Psonic Psunspot』関連の音源は元が良いだけに結構楽しめました。インストをボーナスディスクで付けるのは最近の流行りですが、今ひとつ意義が理解できなかった。そこはあまり変わっていないんですが、こうして聴き込んだ楽曲を改めてインストで聴くのはやはり一興、ということなんでしょうか。実際そんな感じでした。いいものはいい。