ペンギン・カフェ・オーケストラ『Penguin Cafe Orchestra』

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ペンギン・カフェ・オーケストラの81年リリース2nd。ペンギン・カフェはずっと探していたんですが、まさかプログレのコーナーに置いてあるとは思いませんでした。何となく環境音楽かと思っていたので、もしやワールド・ミュージックかな、などと想像しつつ眺めていましたが、ブライアン・イーノが比較的プログレっぽい扱いなのを考えると、系統は分からないでもありません。そして、実はテクノ系のミュージシャンから支持されている音楽でもある。

 

ミニマル・ミュージック、というか繰り返しの音楽なので、スティーヴ・ライヒやイーノの世界に通じるものもあるし、音そのものの構成の仕方や一見無機質な音の響きがそのような傾向で捉えられていて、自分もその流れで名前を耳にしていました。最初に意識したのはやっぱり80年代だったと思います。

 

それから40年近く経って、やっとこうして手にとった音の質感は一言では表現しづらい感じですね。とにかく音が温かいし、聴いていて心地よいのでそれを環境音楽と言ってしまえるのかもしれませんが、一瞬ゴンチチにも近いし、ジャズを聴いている時の快適さにも似ている。

 

先日テイ・トウワのFM番組で本作収録の「Telephone And Rubberband」がかかっていました。こうして再会できるとは思いませんでしたが、やはりいいものはいい。近年の坂本龍一の音を主体とした音楽にも少し近い感触を覚えます。