ドクター・ジョン『Desitively Bonnaroo』

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ドクター・ジョンが亡くなってしまってしばらく経ちますが、折に触れてラジオでかかる曲にこのアルバムからのものが含まれていることがありました。ピーター・バラカンだったか細野晴臣だったか。いずれにせよ、この作品は『ガンボ』から2枚後の74年にリリースされた作品です。

 

この前作が『イン・ザ・ライト・プレイス』。細野晴臣FOEもカバーしていましたね。アラン・トゥーサンのプロデュースでミーターズも演奏で参加するという素晴らしい布陣でしたが、本作でもその体制は引き継がれていますので、演奏のタイトさはお墨付きです。どの曲を聴いても太い。

 

ただ、『ガンボ』にあったようなスピード感溢れるニューオーリンズの演奏といった趣ではなくて若干ロック寄り、というか一般的な感じがしてしまうのも事実。リトル・フィートを聴いているかのような感覚。それは決して悪くないんですが、ちょっとプロダクションが洗練され過ぎているかもしれません。中毒性が少し物足りない。贅沢な望みかもしれませんが。