ZAPPのロジャー・トラウトマンの1stソロ、81年のリリースです。邦題が『Pファンクって何だ!?』という謎の題名だったので長らく手を出せずにいましたが、これはZAPPのデビューにジョージ・クリントンやブーツィー・コリンズが手を貸したという事実に則ってつけたもの、とのことですので余り内容には関係がないようです。
初期作品なのでトークボックスの音はないのかと思っていましたが、冒頭2曲はバッチリ鳴っていました。ZAPPはやっぱりこれじゃなくっちゃ。でもそれ以外は普通のファンクになってしまいます。最後はブルースというのもよく分からない。
しかし、このZAPP関連作品の乾いた感じの音、ハンドクラップと延々続くダンス・ミュージック。これが本当に何も考えなくていいんですね。気楽に聴けるし、何か普段の面倒なことがどうでも良くなってしまうような、それがこの乾いたファンクの魅力なのかもしれません。トレードマークのトークボックスと乾いた音があれば成立する。これは本当にファンクが世の中を救っているということですね。