マーヴィン・ゲイ『Trouble Man』

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かつてピーター・バラカンがラジオで「ふと無性に聴きたくなる」とコメントしていたタイトル曲を含む72年リリースのサントラ盤です。ボーカル曲が実質そのタイトル曲だけなので、ちょっと聴くのを躊躇っていましたが、やはり『What's Going On』と『Let's Get It On』との間にある作品ということでずっと気になっていたので今回手に取りました。

 

結果的にはサントラ盤にしては演奏のキレが良くて、インスト曲もカッコいいものが多い、良い作品でした。やはりこの時期のマーヴィン・ゲイは脂が乗り切っていて良いですね。時折ボーカルが入る曲も何曲かあって、意外と良いなあ、という感じです。

 

それでもやっぱりオリジナルのボーカルアルバムを当時は望まれていたでしょうし、お蔵入りになって最近発掘された『You're The Man』は出しておくべきだったんじゃないかなあ。と素直にそう思います。いくらキレが良いとは言え、やはりこの時期の絶好調の作品がサントラじゃあ勿体無いよなあ。