ドナルド・フェイゲン『Kamakiriad』

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2枚目。もしかしたら一番好きかもしれない93年の2nd。プロデュースはウォルター・ベッカー。前作から11年のインターバルを空けてリリースされた作品になります。

 

これ、本当にいい曲が多くて、はっきり言って6曲目の「Florida Room」まではイキっ放しです。リリース当時から感じていたのは「音が小さいな」ということだったんですが、『Nightfly Trilogy』の時はそれよりも音の違いに興奮してしまって余り改善まで神経が回りませんでした。今回はというと音はちょうど良くて、かつ細部の聴こえ方が凄い。ここへ来てやっと満足したかな。DVDオーディオが味わえればもっと凄いんでしょうが。

 

この作品、一見地味で1stの『ナイトフライ』が今後も名盤扱いされていくと思うので影に隠れていきそうですが、これ!これがいいんです!最高だと思うなあ。安定、成熟の極み。ここからスティーリー・ダンも復活したわけなので。

 

結構繰り返されるフレーズのしつこくて長い展開がそこかしこにあるのはウォルター・ベッカーの仕業であると最近認識しました。それも含めて微笑ましい。新たにいい音で味わうのもいいですね。