アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『At The Cafe Bohemia, Volume Two』

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50年代の後半というのはマイルス・デイヴィスのオリジナル・クインテットとこのアート・ブレイキージャズ・メッセンジャーズが突っ走っていた時代で、この2大巨塔のツートップが当時の最先端だったとのことです。ハードバップ 全盛期の一瞬の出来事ですが、仮にその時代認識が正しいなら、ジャズ・メッセンジャーズはもうちょっと深堀が必要ですね。

 

本作は55年の録音で、初代ジャズ・メッセンジャーズの貴重な記録。先日聴いたケニー・ドーハムやこの後スティーリー・ダン関連で聴く予定のホレス・シルヴァーなんかがメンバーで入っています。これもラジオの紹介で手にした一枚。

 

とにかく音がソリッドで、突っ走っていく爽快感のある鋭い演奏、という印象ですが、多分にリーダーがドラムだからというのもありそうな気がします。どうしてもリズム主体に全体を牽引していくのではないでしょうか。昔はリーダーといえばドラムだったので高橋幸宏もドラムを選択したそうですが、実際は他のメンバーの後ろで支える目立たない役割だった、みたいな話がありました。まあでもドラムは全体を俯瞰して時には演奏を引っ張って行きますよね。

 

ということで鋭く時代を切るような演奏。これはライブだからなのか、それとも全般的にこんな感じなのか、ここからジャズ・メッセンジャーズは始めてみました。