メイシオ・パーカー『Soul Food: Cooking With Maceo』

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メイシオ・パーカーの新譜が出ました。収録曲のアラン・トゥーサンのカバー「Yes We Can Can」がバラカン・ビートでかかってなかなか良かったので手にしたんですが、全編非常に良かった。

 

メイシオ・パーカーといえばジェームス・ブラウンの元でのサックス奏者、という印象が強いので、その音を聴くと自動的にJBの作品を想起してしまうんですが、今回の作品はニューオーリンズ色が強くて、むしろミーターズを想起させました。アラン・トゥーサンだけでなくドクター・ジョンも取り上げていますし。

 

作品の趣旨としてはカバー作品集ということになるんだろうと思います。アレサ・フランクリンやプリンスのカバーまで飛び出しますが、乾いた音ながらも粘りがあって、とても濃厚なニューオーリンズ・ファンクを聴かせてもらっているような感覚です。音の質感は非常にカッコ良くて、2020年にリリースされたとは思えないヴィンテージ感を漂わせています。