キンクス『The Kinks Are The Village Green Preservation Society (50th Anniversary Deluxe Edition) 』disc 1

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キンクスの68年リリースの代表作が50周年記念盤としてリマスター再発されたのは2018年のこと。もう何度もリマスターされているので「またか」と思いましたが、ラジオ番組で直枝政広が今回のリマスターで発掘された楽曲「Time Song」を選曲していたので、発売後2年目にして「やはり手に取らねば」と思った次第です。

 

洋楽CDが売れなくなってきているので最早国内盤の発売も見送られる始末。こう何度も再発されてはついていく方も大変なので分からないではないですが、やはり寂しいものです。でも内容は極上。

 

流石にボックスセットまでは手が伸びませんでしたので2CDの方を入手しました。1枚目はステレオ版のリマスター音源。左程音圧は高くなく、聴いていて疲れない程度です。この辺はビートルズ以来変わらぬ傾向か。

 

この時期の音源はアルバム未収録曲もどれも最高の出来で、本当に当時のレイ・デイヴィスは才気ほとばしる状態だったんだな、と感心してしまいます。リフとメロディの発明家としては天才的だし、構成や転調の仕方もオリジナリティ溢れる表現力。

 

凄いアルバムですが、もう発売から50年以上経っています。自分が初めて聴いた時点でも発売から20年以上経っていましたので、もうクラッシック中のクラッシック。但し、キンクスの代表作として扱われ始めたのは後世になってからでしょう。ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』みたいなものですね。