ビーチ・ボーイズ『Keepin' The Summer Alive』

f:id:tyunne:20200815053409j:plain


先日のオーディナリー・ミュージックで江口寿史さんが選曲していたビーチ・ボーイズのもう1曲は本作収録の「Goin' On」でした。このアルバムから選曲すること自体が渋いですが、中でもこの曲を選ぶというのは流石だと思います。この曲だけ切れ味が違う。

 

80年のリリースで、まだブライアン・ウィルソンは本調子ではなく、バンド自体も低迷期にあった頃。そこで駆り出されたのが以前のメンバー、ブルース・ジョンストンだったということは今回初めて知りました。

 

今では50周年での見事な復活やブライアン・ウィルソンの復帰、『スマイル』の正式リリースなどといった素晴らしい出来事がその後起こることを我々は知っているわけですが、この時点ではまだまだそんなことは露ほども感じさせません。

 

結果的にこの作品では結構頑張っていて、冒頭に触れた「Goin' On」を筆頭に意外と結束力が感じられる出来栄えです。それにしたってキャリアのイントロとアウトロから選曲するなんて、渋い技ですね。