ビートルズ『Anthology 1』disc 2

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ビートルズのデビューは1962年ですが、解散が1969年なので活動期間は僅か7年。この短さを最初は意外に思ったものでした。

 

昨今のバンドが10周年、20周年とアニバーサリー活動を行うのに比べてとても凝縮された活動期間だったことが窺い知れますが、時代の流れも凄まじく変化したでしょうし、録音技術の進化も強烈だった。ビートルズはっぴいえんどYMOといったバンドは解散してからの方が伝説が増殖していくんだと思います。

 

ビートルズは初期」とかつて大滝詠一山下達郎は言い切っていて、その真意が分かりかねていました。しかしこの63年当たりの物凄い人気ぶりと、演奏のタイトさ、何よりバンドの結束力が強くて、前を向きながら突っ走っている。その中で楽曲のクオリティと落とさないという奇跡的な活動をやり切っているところは特筆に値すると思います。64年の時点で既に成熟している面も見受けられる。

 

自分はビートルズの真価を中期に絞って見ていたので、ある意味とても偏った聴き方をしていたと思います。それ以前にメジャー過ぎてビートルズ自体を聴いていなかった時期もあった。それが中期のマニアック志向に気付いていきなり興味が湧いたわけですが、初期は流石に長い間手が出なかった。

 

細野晴臣なんかもビートルズは女の子のファンが多くて自分が聴く音楽ではないような感覚があったような発言をしていましたが、あの熱狂を見るとやはり音楽とは別物のように映ると思います。そこにポップスとしての歴史や真髄を見ていた大滝詠一ビーチ・ボーイズの聴き方を変えたし、初期ビートルズもその例外ではなかったと思います。70年代に既にそうしたことをやっていて、一般大衆が気付いたのは90年代以降でしょう。